AGAとは?
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモン(アンドロゲン)によって、主に前頭部や頭頂部の毛髪が細くなり、徐々に薄毛が進行する症状です。
適切な治療を行うことで、進行を抑え、改善が期待できます。
ちょっと細かい話
・AGAとはアンドロゲンの一種であるテストステロン(男性ホルモン)が体内でジヒドロテストステロン(DHT)となり、そのDHTが原因となって起きる抜け毛の名称となります。
・テストステロンがDHTになると抜け毛の力が30~50倍になるとされています。
治療方法

**内服薬**
- フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルなどを服用し、脱毛を抑え、発毛を促します。

**外用薬**
- ミノキシジル配合薬を頭皮に塗布し、発毛を促進します。
治療の内容
ミノキシジル
毛髪の成長や自然な脱落を促します。また毛髪自体の細胞死を抑制する効果も存在すると考えられています。

通常であれば左側への成長ルートをたどるものが、AGAの場合であれば、すぐに退行期のほうに進み、成長しないまま抜けていきます。そこに作用するのがミノキシジルです。
フィナステリド・デュタステリド
5α-レダクターゼを阻害することで、アンドロゲンの一つである、AGAの原因となるジヒドロテストステロン(DHT)を作るのを阻害します。
原因を抑えることで、AGAの進行を押しとどめるのがフィナステリドやデュタステリドです。

治療の流れ
- カウンセリング:スタッフが現在の悩みを聞き、写真を撮ることなどで現状の確認をします。
- 医師の診察:実際に頭皮を確認して、そもそも治療が必要なのか、どのような治療が一番ベストなのかをご本人と話し合います(正常範囲なのに心配されて来られる方が少なくない数おられました。
- 治療に際し:ミノキシジルの内服をする場合は先ずは採血をして、内服に問題のある健康状態でないことを確認します(肝臓で薬は分解されますので、肝臓が悪すぎる場合は改善するまで外用のみになることもあります)。
- その後:問題が無いことを確認して治療を始めていきます。※当院はローンなどはありませんので都度払いとなります。
- 改善後は:そのまま内服を継続してもよいですし、コストパフォーマンスのために少し頻度を落とすのもよいかもしれません。状況を見ながらご相談できればと思います。
実際の効果と効く人、効かない人の差
💡 内服・外用をすべて行った場合、肉眼で明らかに発毛が確認できる人は約8割、さらに全体の6割は顕著な改善が見られるといわれています。
💡 効果が無い人の割合は1割程度ですが、この数値は遺伝的要因とほぼ一致しています。ただ体感としてはもう少し少ない印象です。
💡 ミノキシジル内服の2週間後から「初期脱毛」が発生することがありますが、 初期脱毛があった人のほうが発毛が顕著な傾向があり、治療継続後の改善が期待できる印象です。
ただ無くても顕著に変わる人もいますので、そこまで気にしなくてもよいと思います。
💡 また、写真で比較すると「想像以上に増えていた!」と驚かれることも多いです。毎日鏡で見ていると気づきにくいものですが、数ヶ月単位で比較すると違いがよくわかります。
治療費用:すべて税込みの価格です ※以下は期間限定価格
ベースプラン(フィナステリド) | ブーストプラン(ミノキシジル+フィナステリド内服) | ||
1ヶ月(30回分) 7,000円 (3ヶ月:90回分 15,000円) |
1ヶ月(30回分) 15,000円 シッカリはやしたい人は此方! |
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ブーストプランプラス(外用薬を含む場合) | AGA相談 | ||
1ヶ月(30回分)+外用1本 20,000円 |
5,000円 (20分を超える場合や処置希望の場合は別途費用が掛かります) |
注意:採血タイミングは規定のタイミングとなります。
また初診の方は、初診費用として+10,000円かかります。現状処方のある方に再診料は設定しておりません。処方のない方はAGA相談の扱いとなります。
想定される副作用について
内服:ミノキシジル:多毛症(15-50%)、浮腫(2.5-7%)、動悸(0-4.5%)、頭痛(1-5%)、頻脈(1-5%)
頻度不明(低血圧、めまい、肝機能障害)
内服:フィナステリド・デュタステリド:性欲低下(1-5%)、精液量減少(1%未満)
頻度不明(気分の落ち込み・肝機能障害・乳房肥大)
外用ミノキシジル:使用部の掻痒感や発疹(4%)、その他(1%未満):皮膚炎、フケ、紅斑、毛嚢炎等
AGA Q&A
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AGAとは何ですか?
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AGA(Androgenetic Alopecia:男性型脱毛症)は、主に男性に見られる薄毛の症状です。特に、生え際や頭頂部が少しずつ薄くなっていくのが特徴です。これは遺伝やホルモン、ストレスを含め環境などの影響によって引き起こされることが多いです。そのため家族の誰かと似たような経過をたどることが比較的多いです(少数ですが家族に誰もいなくても出ることも稀ではありません
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AGAの原因って何ですか?
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AGAは、男性ホルモン「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることで起こります。このDHTが毛根に影響を与え、髪の成長を妨げることで、薄毛が進行します。
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AGAは遺伝するの?
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はい、AGAは遺伝的な要素が関係しています。特に親族に薄毛の人がいると、その傾向を受け継ぐ可能性が確率的に高くなります。ただ、遺伝だけでなく、生活習慣やストレスの影響も無視できません。いろんな要因が複雑に絡んでいると考えられています。
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AGAの治療法にはどんなものがありますか?
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AGAの治療には、飲み薬や塗り薬を使う方法があります。フィナステリドやデュタステリドといった薬は、抜け毛を防ぐのに役立ちます。ミノキシジルは、発毛を促す作用があります。その他、注入療法や植毛なども存在しています。
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治療の効果はどのくらいで出ますか?
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早い人では3ヶ月くらいで変化を感じることもありますが、一般的には6ヶ月以上続けることで目に見えた効果が出てくることが多いです。ただし、個人差があるので、焦らずに続けることが大切です。今まで見た中での最短は、1人だけ1か月で変化が出た人が居ましたがかなりの特殊体質と考えるのが良いです。大体は初期脱毛や、鼻毛の増加が最初の実感になることが多いです。
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AGAの治療は保険適用されますか?
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残念ながら、AGA治療は保険適用外です。自由診療になるため、クリニックごとに料金が異なります。事前に費用や内容を確認しておくと安心です。~か月無料とかでローンを組ませるところは特によく値段を聞くのが大事です。
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若い人でもAGAになることはありますか?
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はい、AGAは早い人だと10代後半から始まることもあります。特に、生え際が後退してきたり、髪のボリュームが減ってきたと感じたら、早めの対策がおすすめです。ただ未成年の方はできることが限られていますので、心配であればご相談ください。
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女性もAGAになりますか?
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女性も「FAGA(女性型脱毛症)」という形で薄毛になることがあります。男性のAGAとは異なり、全体的に髪のボリュームが減るのが特徴です。女性の場合、ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因になることが多いです。特にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に伴うものが一定数あると言われていますので、メタボや月経異常、ニキビ、多毛等も有している方は一度婦人科を受診することをお勧めします。
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AGAの進行を遅らせる方法はありますか?
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基本的にはホルモンの影響ですので薬の内服のみになります。それ以外では防ぐことは難しいですが、生活習慣を見直すことでAGAとは別口の脱毛が合併しないようにして、全体的な進行を遅らせることはできます。バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動を心がけることは、髪の健康にも良い影響があります。また、ストレスを溜めすぎないことも大切です。AGA自体もストレス等がきっかけで始まるとの説もありますが、はっきりしたデータはありません。
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AGA治療中に気をつけることは?
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まずは、処方された薬を正しく飲み続けることが大切です。また、治療の途中で「抜け毛が増えた?」と感じることがあるかもしれませんが、これは新しい髪が生えるための準備段階で起こる「初期脱毛」の可能性があります。心配なときは、医師に相談してみましょう。
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内服の副作用が心配です
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稀とは言え、アレルギーを除いて基本的には量に応じて副作用の頻度は上がっていきます。
なので少量から始めていき、定期的に採血等でフォローしていき、不要な量までは飲まないことが大事です。
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結局AGAは病気なのですか?
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ストレートに命にかかわるものではありませんが、一応ICD(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)10版では疾病の欄に載っているので、オフィシャルには一応病気にはなります。

注意点
当院で使用するミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドは、個人輸入による未承認医薬品です。
入手は海外からの個人輸入であり、国内の医薬品販売業者を介していません。
国内で承認されている同一成分の医薬品が存在するものもありますが、当院では個人輸入品を使用しております。
個人輸入医薬品は医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
使用にあたっては医師が責任をもって管理いたしますが、個人輸入であることによりリスク管理が国内承認薬と異なる場合があります。
▶︎ 厚生労働省