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FAGAとは?
女性型脱毛症(FAGA)は、遺伝やホルモンバランスの乱れ、加齢などにより、女性特有の薄毛が進行する症状です。
FAGAは、進行性であっても早期の対策により、毛髪の再生や維持が可能です。
確かな医療と豊富な臨床経験に基づく治療をご提供いたします。

FAGAの原因と症状
原因は複雑ですが、現在考えられているものは、
1、遺伝的要因:男性型脱毛症と同じで、家族にFAGAの方が居られると確率が上がるとされています。
2、ホルモンの影響:生活や加齢等に伴うホルモンバランスの乱れや、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)による高アンドロゲン状態が原因となる場合があります。こちらは婦人科治療で改善される可能性がありますので、疑われる場合は受診をお勧めします。
3、ストレス、栄養状態、生活習慣、環境因子などもFAGAの進行に寄与すると考えられています。
古典的には、脱毛症のパターンは、前頭中央部の生え際の髪の密度の低下から始まります。その後、前部の幅が広がり、クリスマスツリーのパターンで目立つものとされています。
※PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは:生殖年齢女性の6〜10%に存在する、排卵がスムーズにいかなくなる疾患です。症状としては月経異常が多く(不順~無月経)、多毛もありますが、日本では1~2割程度、肥満は1割程度と考えられています。

当院のFAGA治療の特徴
1.個別カウンセリングによるオーダーメイド治療
患者様一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせたオーダーメイド治療を提供。丁寧なカウンセリングと診察を通じて、最適な治療プランを構築します。
2. 安全性と効果の両立
治療は、厳格な医療基準に基づいて行われ、安全性を最優先。長年の実績と豊富な臨床データにより、確かな効果を実感いただいています。
3. プライバシーの徹底保護
女性特有の悩みを解決するために、完全個室の診察室とプライバシーに配慮した環境を提供。安心してご相談いただける環境を整えています。
FAGAの分類
いくつかありますが、よく使われているものの一つがSinclairの分類です:<pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9116551/>

Stage | 特徴 |
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Stage1 | 正常な毛量(脱毛なし) |
Stage2 | 軽度の薄毛(髪の分け目がわずかに広がる) |
Stage3 | 中等度の薄毛(分け目がさらに広がるが、周囲の髪の密度はまだ十分) |
Stage4 | 明らかに薄毛が進行し、頭頂部の毛髪が明らかに減少 |
Stage5 | 重度の薄毛(頭頂部の広範な毛髪喪失、地肌が目立つ) |
治療メニュー
局所治療
- ミノキシジル外用薬
FDA承認を受けた唯一の局所治療薬で、毛包の血流を改善し、毛周期に影響を与え、発毛を促進と考えられています。
内服薬療法
- ミノキシジル内服薬
男性型脱毛症の治療薬として有名ですが、女性に対しても効果があります。ただムダ毛の副作用も出ることが多いので(まつ毛も伸びたりはしますが)、使うとしても少量からゆっくり増やすことが多いです。
ミノキシジルに関しては処方に当たって採血が必要となります。 - スピロノラクトン
元々は利尿薬ですが、アンドロゲン受容体の遮断作用により、ホルモンの影響を緩和し、脱毛の進行を抑制すると考えられています。ただ実際治療用量まで上げると不正出血などの副作用が出る可能性があるので現状当院ではFAGAを対象とする単独処方としては扱っていません。
想定される副作用について
内服:ミノキシジル:多毛症(15-50%)、浮腫(2.5-7%)、動悸(0-4.5%)、頭痛(1-5%)、頻脈(1-5%)
頻度不明(低血圧、めまい、肝機能障害)
外用ミノキシジル:使用部の掻痒感や発疹(4%)、その他(1%未満):皮膚炎、フケ、紅斑、毛嚢炎等
いずれにしても中断・時間経過により改善されることが殆どです。
費用一覧:すべて税込みの価格です ※以下は期間限定価格
ミノキシジル外用 | 1万円/本 |
ブーストプランF(ミノキシジル内服) | 1万円/30日分 |
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ブーストプランプラスF (ミノキシジル内服+外用) | 1万7000円 |
FAGA相談のみ | 5000円(20分を超える場合や、処置希望の場合は別途費用が掛かります) |
※注意:採血タイミングは規定のタイミングとなります。
また初診の方は、初診費用として10,000円かかります。
治療の流れ
- カウンセリング:スタッフが現在の悩みを聞き、写真を撮ることなどで現状の確認をします
- 医師の診察:実際に頭皮を確認して、そもそも治療が必要なのか、どのような治療が一番ベストなのかをご本人と話し合います
- 治療に際し:ミノキシジルの内服をする場合は先ずは採血をして、内服に問題のある健康状態でないことを確認します(肝臓で薬は分解されますので、肝臓が悪すぎる場合は改善するまで外用のみになることもあります)。
- その後:問題が無いことを確認して治療を始めていきます。※当院はローンなどはありませんので都度払いとなります。
- 改善後は:そのまま内服を継続してもよいですし、コストパフォーマンスのために少し頻度を落とすのもよいかもしれません。状況を見ながらご相談できればと思います。
FAGA Q&A
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FAGAとは何ですか?
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FAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性男性型脱毛症)は、女性にみられる進行性の脱毛症です。
主に頭頂部や前頭部で髪が薄くなり、髪のボリュームが減少する症状が特徴です。遺伝的素因、ホルモンバランスの乱れ、加齢などが原因とされています。有病率は10~20%程度ではないかとの話はありますが、ちゃんとしたデータはありません。
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FAGAの原因は何ですか?
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FAGAの原因は多岐にわたります。主な要因としては:
- 遺伝的要因: 家族歴により発症リスクが高いとされ、特定の遺伝子多型が関与している可能性があります。
- ホルモンの影響: 特にアンドロゲン(男性ホルモン)の過剰や、ホルモンバランスの乱れが毛周期に影響を与えます。
- 生活習慣・環境: ストレス、栄養不足、生活習慣の乱れも進行を促す可能性があります。
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群): 高アンドロゲン状態がFAGAのリスクを上げるため、PCOSの患者さんでは薄毛が進行しやすい傾向があります。
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FAGA治療の奏効率はどのくらいですか?
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治療の奏効率は、評価方法(進行停止、発毛改善、患者満足度など)により多少異なりますが、約40~70%の患者様で改善が見られるとの報告があります。
個々の症例により結果は変動するため、治療開始前のカウンセリングで納得して始めることが重要です。
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治療に伴う副作用はありますか?
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一般的に、FAGA治療で使用されるミノキシジルやスピロノラクトンは安全性が高いとされていますが、副作用としては
- ミノキシジル:頭皮のかゆみ、刺激感、発赤など。
- スピロノラクトン:月経異常、乳房の圧痛、めまいなど(用量や個人差による)。
副作用は通常軽度で、一時的なものが多いですが、治療中に異常を感じた場合は医師に相談することが推奨されます。
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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とFAGAの関係は?
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PCOSは女性における高アンドロゲン状態を引き起こす疾患で、生殖年齢の女性で5~8%に発症するといわれています。
現在FAGAのリスクファクターとして注目されています。
PCOS患者では、ホルモンバランスの乱れが毛包に影響を与え、薄毛が進行しやすい傾向があります。
PCOSの治療(例えば、経口避妊薬や生活習慣の改善)により、FAGAの進行を抑える効果も期待できますので、疑われル場合は婦人科専門医にご相談下さい。
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治療開始に適したタイミングはいつですか?
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FAGAは進行性の脱毛症であるため、大体の病気でそうですが、基本的には早期に治療を開始することが効果的です。
薄毛の初期症状を感じた場合は、早めに医師に相談し、治療プランを立てることが推奨されます。
また、PCOSを疑う症状がある場合はまずは婦人科さんを受診することが大事です。
いずれにしても早期治療により、毛髪の再生や進行の抑制が期待できます。
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日常生活でできる対策はありますか?
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FAGA治療と並行して、以下のような日常生活での対策も効果的です。
- 栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を確保する。
- ストレス管理を心がける。
- 頭皮マッサージや適度な運動で血流を改善する(AGAでは多少のデータあり。
- PCOSの場合は、体重管理や血糖値のコントロールも重要です。生活習慣病自体も毛髪には悪影響です。
- まとめると健康が大事ということですね。
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治療の効果はどのくらいで出ますか?
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早い人では3ヶ月くらいで変化を感じることもありますが、一般的には6ヶ月以上続けることで目に見えた効果が出てくることが多いです。ただし、個人差があるので、焦らずに続けることが大切です。今まで見た中での最短は、1人だけ1か月で変化が出た人が居ましたが、かなりの特殊体質と考えるのが良いです。大体は1か月目くらいの初期脱毛や、鼻毛の増加が最初の実感になることが多いです。
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FAGAの治療は保険適用されますか?
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残念ながらFAGA治療は保険適用外です。自由診療になるため、クリニックごとに料金が異なります。事前に費用や内容を確認しておくと安心です。~か月無料とかでローンを組むところは特によく値段を聞くのが大事です。
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FAGA治療中に気をつけることは?
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まずは、処方された薬を正しく飲み続けることが大切です。また、ミノキシジルでは治療の途中で「抜け毛が増えた?」と感じることがあるかもしれませんが、これは新しい髪が生えるための準備段階で起こる「初期脱毛」の可能性があります。心配なときは、医師に相談してみましょう。
PCOSの細かい話
無月経の原因の一つに、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS, Polycystic Ovary Syndrome) という疾患があります。これは卵巣に多数の卵胞が真珠のネックレスのように並ぶのが特徴です。
原因ははっきりしていませんが、体質的な要因が関係していると考えられています。この病気では、排卵がうまくいかないことに加えて、多毛・肥満・にきびなどの症状が見られることがあります。
ホルモンの異常として、LH(黄体化ホルモン)が高い状態が続き、男性ホルモン(テストステロンなど)も増えることが特徴です。最初に報告した医師の名前にちなんで、Stein-Leventhal症候群とも呼ばれます。
多毛に関してはmFGスコア≧4〜6(カットオフ値:85〜90パーセンタイル相当)が用いられることが多いです。
<多囊胞性卵巣症候群に関する全国症例調査の結果と本邦における新しい診断基準(2024)について>

※余談:画像として似ているものに卵巣過剰刺激症候群(OHSS:ovarian hyper stimulation syndrome)というものもあります。こちらは人工的に卵巣を成長させるときに稀に出現する副作用です。ある程度画像的にはオーバーラップはありますが、既往歴が一番の鑑別点で、あとは画像としてはOHSSのほうがかなり派手なことが多いです(細かくは色々ありますが)。
注意点
当院で使用するミノキシジルは、個人輸入による未承認医薬品です。
入手は海外からの個人輸入であり、国内の医薬品販売業者を介していません。
国内で承認されている同一成分の医薬品は存在しますが、当院では個人輸入品を使用しております。
個人輸入医薬品は医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
使用にあたっては医師が責任をもって管理いたしますが、個人輸入であることによりリスク管理が国内承認薬と異なる場合があります。
▶︎ 厚生労働省