院長挨拶

　はじめまして。天六ももクリニック大阪　院長の仲井です。

　私は川崎医科大学附属病院で初期研修を受け、医師としての第一歩を踏み出しました。その後は画像診断の分野に進み、地域の医療機関で内科診療や大学病院での画像診断を担当しながら、幅広い視点から患者様と向き合う経験を積んでまいりました。

　さらに専門性を高めるべく、放射線診断専門医の資格を取得しました。画像に映るすべての疾患を学び抜く日々は非常に有意義であり、医療の本質を見つめ直す貴重な時間でもありました。単に画像を読むだけでなく、その一枚一枚に映し出される患者様の背景や人生にまで目を向けることで、診断の精度だけでなく、医師としての幅を広げることができたと感じています。

　そのなかで私が強く感じたのは、患者様の笑顔が診療の大きな支えになるということでした。内科診療などを通じて、病気そのものだけではなく、患者様の生活や心に寄り添うことの大切さをさらに実感するようになりました。人は、命に関わることではなくとも、恋愛や家庭、仕事、見た目や年齢にまつわる悩みなど、生きるうえで避けられない不安を抱えています。哲学者キルケゴールも「絶望は死に至る病である」と述べているように、たとえ命に直接関わらない悩みであっても、人はそれに押しつぶされそうになることがあります。そして、保険診療だけではカバーしきれない悩みをケアすることの重要さに気づき、美容医療の道へと進む決意をいたしました。

　幸運なことに、生まれは京都なのですが、実家に近い大阪で、全国に拠点を持つ老舗の自由診療クリニックで美容医療に携わる機会を得ました。系列の中でも特に多くの患者様が訪れる環境でありながら、質の高い医療サービスの提供に努めてまいりました。その結果ありがたいことに2023年度には患者満足度でトップクラスの評価をいただくことができました。
　ここでは患者様一人ひとりのご要望をじっくりと伺いながら、外見だけでなく、心まで満たされるような医療を提供することの意義を再度認識することができました。
　また、同時に西日本でも特に症例数の多い脳神経外科専門病院でも読影の機会を得ることができました。画像診断のスキルとは、異常を見抜くことでもあり、正常を理解することで見逃されがちな小さな変化を見抜くことの重要さを再確認させていただきました。そこで養った観察力は、自由診療の現場でも患者さま一人ひとりの微細な変化に気づき、理想の結果へ導くために生かされるものと確信しております。
　美容医療は、お悩みに寄り添いながらご本人の魅力を引き出し、日々の生活をより前向きに過ごしていただくお手伝いができる、奥深い分野だと考えています。

　私が目指すのは、結果だけではなく、その過程までもご満足いただける医療です。どんな小さなお悩みでも遠慮なくご相談ください。皆様が理想の自分に近づけるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。

　また、当院名「天六ももクリニック大阪」の「もも」は、医師としての原点である岡山（桃太郎の地）と、姪の名にちなんでいます。また「百」と書いて「もも」と読むように、百人いれば百通りの治療があるという思いを込めました。
　一人ひとりの人生に丁寧に向き合い、地域の皆さまに信頼される、全人的医療を目指します。

　これからも皆様の期待にお応えできるよう研鑽を重ねてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

　天六ももクリニック大阪
　院長　仲井　雅浩